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肝臓・腎臓病学研究部門 部門長:松阪 泰二



腎臓は、体内の余剰物を尿に排泄して、体の中の状態を一定に保つ働きをしている。腎臓の中のタコ足細胞という名の細胞が壊れると、腎臓全体の働きがなくなる。私たちは、タコ足細胞の傷害がどのように広がっていくのか、それを防止するのはどのようにすればよいのかを研究している。これらの研究によって、腎臓病の新しい治療方法を開発する事を目指している。



肝硬変や肺線維症、腎硬化症など、臓器線維症に対する近年の産官学の関心の高まりにもかかわらず、特異的診断マーカーの確立や、安全かつ効果的な治療法の開発は未だ立ち遅れている。我々は、文科省の私立大学戦略的研究基盤形成支援事業(2015-2019年度)に採択された臓器線維症プロジェクトの成果を複数のAMED事業に発展させ、諸臓器の線維症の共通病態や進展機序の統一的理解を通じて、診断・治療法の開発を目指している。


   

生体のカルシウム,リン代謝の恒常性は,腎臓,副甲状腺,骨を中心とする精緻な制御機構によって維持されている。近年この系に骨細胞が産生する線維芽細胞増殖因子23(FGF23)が重要な役割を担っていることが明らかとなった。しかし,その制御機構の詳細は明らかではない。われわれは骨組織特異的にKlothoを過剰発現するマウスを作製し,FGF23分泌調節におけるKlothoの役割を解明することを目指す。